IP の種類を整理する
新しいログインを見たとき、プラットフォームはアドレスの種類によって反応が変わります。実務で押さえるべき違いをまとめました。
| 種類 | 内容 | プラットフォームからの見え方 |
|---|---|---|
| 住宅 | 消費者向け ISP が家庭回線に割り当てるアドレス。世帯で共有され、変化は少ない。 | 通常ケース。悪用履歴や多数アカウントとの関連がなければ摩擦は小さい。 |
| 法人 / ISP | 企業・学校・小規模 ISP などの回線。 | 正当だが販売者には不自然。1 回線からの高頻度アクセスはチームに見える。 |
| モバイル | 携帯キャリアが割り当て、多数の端末で共有され頻繁に変わる。 | キャリアは常に変わるため許容されやすい。シグナルは強くなく弱い。 |
| データセンター / ホスティング | クラウドやホスティング事業者(AWS、Vultr、DigitalOcean、VPS 業者)。 | 典型的な「住宅プロキシ」の餌。住宅と称しても重く見られる。 |
| CDN | Cloudflare、Akamai、Fastly などの anycast エッジ。 | 数千サイトで共有。閲覧は問題ないが、アカウント登録には不向き。 |
| VPN / Tor / プロキシ | VPN・Tor・公開プロキシの出口ノード。 | リスク最大。Tor 出口は公開リスト入り、VPN 帯域も広く検知される。 |
判定の考え方
- まず登録情報:その帯域の所有者(ASN + RDAP)とネットワークの用途。
- 次にネットワーク信号:ホスティング/クラウド帯域、CDN、Tor 出口、DROP リスト、VPN 事業者。
- 最後に根拠付きの判定を出します。ブラックボックスなスコアではありません。「住宅」はスクリーニングであり保証ではありません。
プールを買う前に
- 実際のプールからサンプルを検証する(業者のスクリーンショットだけ見ない)。
- ASN の構成を見る:同一ホスティング ASN に偏るなら転売されたデータセンター空間の可能性。
- 「静的住宅」と言われたら、2 日後に同じ IP を再検証する。
- レポートと IP リストを保存する。後でプラットフォームに指摘されたときの証拠になる。
よくある質問
住宅 IP なら必ず安全ですか?
いいえ。あくまで 1 つの信号です。悪用履歴が長い住宅 IP は、きれいなデータセンター IP より悪いことがあります。
なぜデータセンター IP が住宅として売られるのですか?
ラベルが売れるからです。ISP 経由でルーティングされていても、帯域の所有者がホスティング事業者であることが多く、ASN で分かります。
プール全体を検証できますか?
できます。最大 100 件(または 1.2.3.*)を貼れば、各アドレスの判定と、仕入れ先に送れるレポートが出ます。